夢を追いかけるのを忘れて安定した人生を選んだ人間は、
「退屈な人生を生きる終身刑」を自らに科しているのに等しい。本田健
九州福岡に住む僕の友人は、親に言われたとおりに小中高と真面目に勉強し、ついに有名大学へ進学が決まりました。
親からの期待を1ミリも裏切らぬことを目標に、彼なりに真面目に大学にかよいました。
そんな真面目で優しい彼は大学を出てすぐに、だれもが知る有名企業に就職が決まることになるのです。
新卒からの就職。
しかも日本人なら誰もが知っている巨大企業。
潤沢な資金力、
強固な組織力、
年功序列の縦社会、
超安定した給料。
もはや彼は学生仲間のだれから見ても、そしてどの角度から見ても、人生の成功者でした。
いわゆる「人生の黄金チケット」を、彼は就職決定とともに手にいれたのでした。
大企業に就職したことで安定という基盤を手にいれた彼は俄然やる気になるとともに、仕事にますます精をだすようになりました。
‘’絶対出世!‘’を合言葉に、社会人生活を、おおいに楽しみました。
温厚で真面目、人当たりがよく、誘いは決して断らない。
人柄がいいそんな彼が先日結婚し、はれて家庭をもつことになりました。
おなじく大企業に就職中の奥さんは彼の人柄に惚れたのはもちろんですが、やはり女性ですから彼の超安定基盤が、結婚の決め手になったと話していました。
新婚旅行では大企業に勤める夫婦らしく高級リゾートモルディブへでかけ、超高級ホテルへ宿泊し夢のようなバカンスを楽しんでいました。
以下がモルディブ新婚旅行中の友人。
左手にはマティーニ。
送られてきたモルディブは画像の通り美しく、夢のような世界観でした。
順風満帆、
夫婦円満、
超安定人生、
もはや彼は人生の成功者。
小さなころから夢見ていた
‘’安定した生活‘’ を彼はまさに手に入れたのでした。
現在は勤続10年を過ぎ、大企業の立派な中堅として会社に貢献しているようです。
ところが深く話を聞いてみると、その誰もが知る大企業は、どうやらおかしな仕組みのようなのです。
・毎朝5時起床、会社へ7時出社。
・サービス残業や日々のクライアント接待後、帰宅は毎日必ず24時を過ぎる。
・休日はレポート作成やゴルフ接待で潰れる。
・いつの間にか日本全国をあちこち飛ばされ転勤族になる。
・昇給は確かにあったが、勤続10年で約1万円の昇給。
先日また転勤命令がくだり、今度は福岡から熊本へ、2年間まいにち通勤しなければならなくなりました。
奥さんとはすでに会う時間などほとんどなく、自分の時間もまったく皆無の、仕事漬けの毎日をおくっています。
ひょんな時に、彼から「ある相談」を受けたことがありました。
深夜に電話をかけてきた彼はひどく酔っぱらっていて、鼻息あらくこのように話したのです。
「もうこんな会社辞めようと思ってる。こんなとこで死ぬまで働くなんて考えられない」
どうやら今回は接待で飲み過ぎたらしく、日々相当なストレスが溜まっているのが、彼の口調から伝わってきました。
そこで僕はこのような提案をすることにしたのです。
「せっかく手に入れた黄金チケットを感情に任せて捨てるのはもったいない。会社を辞めるなら副業で本業以上を稼いでからでも遅くはないと思う。」
すると彼からこのような2つ返事がかえってきたのです。
「黄金チケット?…ふふ。そんなチケットこの世にないよ。」
就職を1度も経験したことがない僕には、それ以降の言葉が見当たりませんでした。
大企業に就職し出世を目指しながら会社に貢献。
そうすれば安定した暮らしが手に入る。
僕たちが親や学校から口すっぱく教えられた「安定した暮らしを目指す人生」とは、実は自分の人生のすべてを会社に捧げる代わりに、毎月おなじ日におなじ額の給料を貰うということ。
毎月おなじ日におなじ額の給料を貰うためには、自分の時間や大切な人との時間、それに個性や思想や価値観、
おまけに人間関係や収入など、人生のすべてを会社に差しださなければならない。
自分軸じゃなく他人軸を生きる、つまり
他人を金もちにするためにせっせと労働することが、安定した生活の正体だったのです。
国や会社は安定という甘い言葉で世の9割の人たちの人生をあやつりコントロールし、就職やマイホーム購入というゴールを目指させる。
そんな具合に、世の1割の富裕層や権力者がさらに豊かになる仕組みが、すでにでき上がっているのです。
そういえば、どこかの国の大統領が、こんなことを言ってました。
「大衆をコントロールしたいなら、安定を与えりゃ一発だ」、と。
今日はせっかくですから、安定した生活とやらを、冷静に掘りさげてみましょう。
「一般常識」という、だれかにとって都合のいいように作られた考え方でいえば、
立派なサラリーマンや真面目な公務員になれば、超安定生活が手にはいると思われがちです。
ところが、実は「安定」とは一般人を ‘’ある方向へ誘導するため‘’ に、国や会社やマスコミや広告会社が巧妙に仕組んだウソなのです。
安定した職業など実はこの世に存在しないのです。
よく考えてみてくださいね。
突然の病気やケガやリストラにあったら仕事は?
もしそのリスクが身に降りかかったとき、収入が会社からの給料1本だったら?
長時間低賃金労働で精神が正常に作動しなくなり、働けなくなったら?
家庭があり子供がいて、当てにしていた来月からの給料が1円も貰えなくなったら?
そもそも会社が倒産したら?
安定という名の究極に不自由な人生を歩まされたうえに、毎月ようやく食いつなげる程度の給料しか貰えない。
おかしな話だと思いませんか?
「サラリーマンは超安全」という考え方は、たとえば昭和の高度成長期の古い時代なら通用したのかもしれません。
しかし、人工知能つき超ハイテク機器をひとり1台携帯する超情報社会では、サラリーマンは超安全という神話などもはや時代錯誤の考えかたなのです。
なにしろ、誰でもできる仕事はすでに機械化が着々とすすんでおり、従業員教育やモチベーションマネジメントを大金をかけて行うのは圧倒的に非効率だから。
つまり、愚痴や文句ばかりいう従業員を雇うよりも、優秀なAIやロボットに投資して作業を自動化したほうが、企業側にとっては将来的におおきな利益になるわけです。
つまり、使い物にならなくなった従業員は、いつでも社会に捨てられる時代なのです。
「でも起業したら収入が不安定じゃないの?」と思いがちなのですが、たしかに起業すると収入が不安定です。
お客さんに商品やサービスが売れなければ、1円も稼げない日々が続きます。
その意味ではサラリーマンも起業家のそのどちらも、安定とはほど遠いと言えそうです。
ただしサラリーマンだと、毎月決まった給料をもらうしか、お金を手にいれる方法がありません。
でも起業家なら、超短期間で大金をかき集められる可能性があります。
なぜなら、起業家は収入が青天井の無制限だから。
つまり、やったらやっただけ儲かるからですね。
そのかき集めたお金を浪費せずに、さらなるビジネスの仕組みに投資すれば、雪だるま式に収入を増やすことが可能なのです。
これこそが、安定した職業や安定した生活が、この世に存在しない理由です。
安定という名の、究極の不自由人生を目指すのか?
不安定という名の、圧倒的自由な人生を目指すのか?
多くの人たちは安定という名の‘’仕組まれたウソ‘’ を信じています。
ステキな未来をただただ想像するだけでは、目のまえの冴えない現実を塗り替えることなどできないのです。
‘’ 今のまま ‘’ でいるなら富と豊かさと自由が手にはいる可能性は、ゼロのままなのです。
しかしステキな未来のために1歩でもまえに歩きだしたなら、成功の可能性はゼロじゃなくなります。
宝くじは買わなきゃ当たらないと言われますが、成功するかどうかもやってみなければ分からないのです。
国や会社やメディアは、「安定」という名の都合のいい誘惑とまやかしで、このさきも僕ら一般人を惑わし続けることでしょう。
僕たちはもうこれ以上、人生のすべてを他者に搾取されるわけにはいきません。
安定という究極に不自由な人生を歩まされたうえに、毎月ようやく食い繋げる程度の給料しか貰えないなんて、悲し過ぎるにもほどがあります。
‘’ 安定した生活 ‘’という名の終身刑には、いさぎよく「NO」を突きつけましょう。
他者に期待するのでなく自分の可能性に期待しながら、1歩ずつまえにすすめば、必ずゴールへたどり着けるのです。
繰りかえしますが、この世に安定した仕事など存在しません。
‘’ 安定した生活 ‘’という社会のウソには、いさぎよく「NO」を突き付けましょう。
人間の可能性は無限にある。
だけど人生は一回きりだ。
山本恭子 日本の画家
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