先日、子供を連れて家族で台湾旅行にいってきました。
千と千尋の神隠しの舞台にもなったキュウフンや、パワーストーンやジュエリーなどのお土産品がならぶ玉市、それに台湾グルメが味わえる夜市屋台など観光を楽しみました。
時期は6月で台湾は泳いでるかのような湿気と熱気、そして活気にあふれていました。
その観光の途中、休憩のためにはいったコンビニでその出来ごとはおこったのです。
コンビニでひととおり飲みものやおやつを選びレジ待ちしていると、会計をすませた台湾人のおばあちゃんに僕たちは声をかけられました。
台湾おばあちゃん
『あなた達は日本人?私も日本人です。』
自分たち
『え??』
日本語を流暢に話してくださる台湾人のおばあちゃんは、生まれも育ちも台湾のはずなのに自分のことを日本人だと言うのです。
でも台湾と日本の歴史を知るご年配のかたたちのことを多少は知っていたので、僕はその言葉を聞いて台湾の方たちが本当に親日なのだと思い知らされました。
台湾おばあちゃん
『私たち台湾人は日本人に感謝しています。私たちは日本人が大好きです。』
最近日本は隣国から反日感情をむき出しにされ、非難されつづけていると報道されています。
それには被害者ビジネスが絡んでいるとの声もありますね。
被害者ビジネスというのは、
「賠償金を払え」、「反省しろ」などと何度も日本に対して繰りかえし主張することで、お金が儲かるという考えかたですね。
しかも最近は歴史がねじ曲げられ、根拠と証拠のないウソまで隣国は主張するようになっているようです。
でもこれは隣国の一般人の方たちが悪いのではなくて、反日教育を行った指導者に問題があると言えるのかもしれません。
幼いうちは大人のいうことが絶対的に正しいと考えるわけですから、国をあげて行われる反日教育を子供たちは拒否することなく、素直に受けいれるしか選択肢がないのですから当然ですね。
そんななかでの台湾の親日感情に実際に触れてみて、涙がでそうでした。
台湾おばあちゃん
『私たち台湾人は日本人に感謝しています。私たちは日本人が大好きです。』
3.11の東北大震災で、日本は窮地に追いやられました。
その際、台湾はどの国よりもはやく、しかも巨額の義援金を日本に送ってくださいました。
その額、なんと200億円超。
アメリカと同じか、あるいはそれ以上の巨額の支援を台湾の方たちから頂いたのです。
当時は政権交代後の影響からか、日本のメディアはそれを一切取りあげることはありませんでした。
つまり日本人の大半は、台湾人のその温かい支援を知らなかったのですね。
それでもネットでは多くの日本人(個人)が台湾人に対して感謝の気持ちを伝えるようになり、そこからこの事実が発覚しました。
偽善者ぶるつもりはさらさらありませんが、僕もひとりの日本人として台湾おばあちゃんに感謝の気持ちを伝えることにしたのです。
自分
『東北大震災のときは本当にありがとうございました。私たち日本人は台湾の方たちに感謝しています。本当にありがとうございました』
台湾おばあちゃんに尊敬と敬意を含めて、そのように伝えました。
僕のようなただの個人が発する感謝の言葉が、おばあちゃんをとおして多くの人たちに届くのかはわかりません。
でもその台湾おばあちゃんと僕のなかには、なにかしらの友好的な感情が芽生えたのはまちがいないと思います。
ひとりとひとりの人間のあいだに芽生えたあたたかい気持ち。
旅の途中にただコンビニですれ違っただけの関係かもしれませんし、もしかすると僕はもう2度とその台湾おばあちゃんに逢うことができないかもしれません。
それでも国の関係を超えて、人間らしいあたたかい関係が僕たちのあいだに生まれたことは事実なのかもしれません。
僕は日本人として、台湾の方たちのことをもっと好きになりました。
僕は台湾人が大好きです。