良い成績を取り、良い学校へ進学する。
やがて良い会社へ就職し、必死に出世を目指す。
変わり映えしない退屈な毎日を40年近く繰り返し、老後は国に面倒みてもらう。
65才まで必死で我慢すれば、晴れて人工的な自由が手にはいる。
僕たちが生きるこの日本では、新卒から就職という上記の黄金ルートを一度踏みはずすと親や友人や元職場の同僚、それに恋人や恋人の親など、とにかく周りから白い目で見られるという、なんとも陰湿な空気が立ちこめています。
黄金チケットをいったん手放してしまえば再就職は困難を極め、
『ああ、会社から逃げだしたアイツか。』などという負のレッテルを背中に張りつけられ、ますます生き辛い現実が目のまえに横たわります。
それはこの国の教育が生みだした、負の遺産なのかもしれません。
どちらに転んだとしても、1度谷底に落ちれば這いあがるのが困難な仕組みになっているのが、この国の社会システムなのですね。
幼少期から全身で浴びつづけた親からの教育やしつけ、学校という軍隊教育で植えつけられた集団意識。
個性ははじかれ、社会に出るころには魂を抜かれていて、自分でなにも判断できない20才が量産されていく。
周りの大勢の同期たちが歩む道を、なんの疑いもなくなんとなく歩いていくだけの人生。
今、目のまえにある先の知れた未来は自分が望んだ将来の姿じゃないと気付いているのに、仕事で埋め尽くされたこの日常の真んなかで、僕たちの願いや想いは日常の下敷きにされていくのです。
ちなみに僕は中学生で社会からドロップアウトしたので、そもそも黄金チケットなど持ち合わせていませんが、大企業や中小企業に勤める友人から話を聞くと、それはそれは悲惨なものでした。
ある友人は朝7時に出社し、帰宅するのは毎日23時過ぎ。
1日16時間労働×週5~6日。
トラブルが起きれば時間曜日、プライベート関係なく会社に呼び出されるという理不尽。
会社に居るときも自宅にいる時も、24時間つねに気を張った状態。
もはや人生が仕事。
仕事終わりにやることと言えば、帰り際に買ったコンビニ弁当をかきこみシャワーして寝るだけ。
休日はひたすら寝て終わり。
せっかくの休みなのに、休んでいることに妙な罪悪感を感じる。
たった1度の人生を仕事で埋め尽くすという、なんとも理不尽な暮らし。
その暮らしをあと、30年も40年も繰りかえしていく。
それが大企業の実態。
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・・・おかしな話だと思いませんか?
そんな毎日では無邪気に駆けまわっていた頃の思い出や、優しさや思いやりや正常な思考さえ見失ってしまいそうです。
今が冷静に物ごとを見直すタイミングなのかもしれません。
家もお金もなかった20代前半の頃、東京のはずれ(ほぼ千葉)の物流センターで働いたことがありました。
物流バイトと言えば、仕事内容は誰でもできる単純作業です。
工場長の趣味なのか、古い演歌が爆音で流れつづける巨大な倉庫で、ひたすらに荷物を運びました。
20代の若者にとって、その単純作業は苦痛以外の何物でもありませんでした。
22時から朝10時までの12時間、ぶっ通しで働いてようやく貰えた給料は6400円。
時給に換算するとわずか533円。
・・・悲惨な金額です。
しかし、黄金ルートを拒んだ自分には、そうしたブラック労働の道しか残されていなかったのです。
ある冬のことでした。
夜勤明けの朝10時。
手渡された茶封筒から日払いぶんの6400円を抜きとり、そのままパチンコ屋へ向かいました。
お金を倍にして彼女と焼肉でパーッとやろうと考えたのです。
・・・僕が働いた12時間分の給料である6400円は、わずか5分で機械のなかへ吸いこまれました。
すべてがバカらしくなりました。
いったい何のために働くのか?
いったいどんな未来を目指せば良いのか?
いよいよなにもかもが分からなくなりました。
バイトはその日に連絡もせず辞めました。
当時のバイト仲間が言うには、僕の代わりは求人からいくらでも集まるので、会社はいつもと変わらず回っていたようです。
実際はそんなものです。
でも、今縛られている何かに見切りをつける(割りきる)ことで新たな道を発見できますし、もしかすると僕たちの中に眠っていた才能が開花して可能性が拡大するかもしれません。
『自分はダメだ』と腐るのでなく、見切りをつけて先を急ぐ。
これが幸せを追求する最適な手段なのだと、改めて感じるようになりました。
なぜ成功したいのか自分に聞いた事があるか?でもお伝えしましたが、やはり【自分がどのように生きていきたいか】を明確にしない限り、人生は何ひとつ変えられないということ。
たとえば旅行にしても、どこに行くか(目的地)を明確に決めなければ、その目的地へ向かう手段さえ見つかりませんものね。
もし目的地が近いなら徒歩や自転車で向かえばよいですし、目的地が海の向こうなら飛行機で向かえばいいのです。
人生の目的地もそれと同じですね。
今、人生の目的地が明確でないなら、徒歩か自転車か船か車か飛行機か、どの手段で目的地に向かえばよいのかが分からないわけです。
だからこそ、自分がどのように生きていきたいか(目的地)を先に決めた方が、何かとスムーズに事が運ぶのですね。
その意味でも、人生の目的地はできるだけ早いうちに明確にしておきたいところです。
それに多くの人は人生を変える順番が逆ですので、そこも気を付けたいところです。
ちなみに僕の人生の目的地は言うまでもなく、
国や会社に頼らず自由に生きていくこと。
自分の力でお金を生み出す能力を徹底的に高めること。
①【場所の自由】好きな場所で、
②【時間の自由】好きな時間に、
③【人間関係の自由】たった1人で、
④【経済的自由】好きな金額を稼ぎだす。
つまり上記の 、
’’ 4つの自由 ’’ を死ぬまで謳歌することです。
人生はむずかしく解釈するからわからなくなる。
武者小路実篤
~あとがき~
あなたにとっての人生の目的が「自由」であれば、以下もあわせてご覧ください。