考えてみれば、小さいころに親と過ごした記憶がほぼありません。
なにしろ共働き家庭では、親が朝はやく仕事にいって終電くらいの時間に帰宅するので、親と子供がすれ違いの生活をせざるをえないんですね。
海ぞいのお気に入りのカフェでいつもより濃いめのコーヒーをすすりながら、
「父親とキャッチボールくらいしたかったなあ」などと、ぼんやり思考を巡らせていたら、なぜか急に娘と二人旅したくなりました。
というわけで、あわてて航空チケットを予約して、父と娘の二人旅行を決行することにしたのでした。
追記
PCで稼ぎながら子連れカリフォルニアディズニー旅行記はこちら
【カリフォルニアディズニー旅行記】子連れでLAいってきました
僕が住んでいる沖縄、いわゆる陸の孤島から県外にいくには、「船」or「飛行機」の2択しかありません。
「車で気楽に県外へ!」が困難ですから、飛行機で出発。
海外や国内旅行にいく際はいつも、那覇のロワジールホテルに前のりします↓
国内や海外旅行ではよくエクスペディアを使いますが、たまっていたポイントのおかげでたったの1000円ほどで泊まれました。
ちなみに、父娘二人旅行のまえの日に娘が38度の高熱を出しました。
でも単なる知恵熱だったのか、当日には熱もさがってケロッとしてましたね。
まるでチビッ子バックパッカー↓
平日のせいか人間が少ないので、移動がとても快適。
ちなみに、4年まえに娘と台湾を旅したとき↓
国内旅行や海外旅行、それに南国移住などあちこち連れまわされているせいなのか、心配する僕を置いて、とっとと飛行機に乗りこみます↓
娘のあとを自分が追いかけている姿を鏡ごしで見たら、笑えてしまいました。
子育てしているようで、親が子供に育てられているような、そんな感覚が不思議です。
ホテルでの早朝、スマホのアラームに気づかずあわてて飛び起きて、空港までタクシーを飛ばしました。
なんとか間にあい、沖縄那覇空港から九州鹿児島空港へ飛びました↓
父娘二人旅の当日はあいにくの曇りで、空がどんよりしてました。
でも雲を突きぬけると快晴。
飛行機の小窓からの景色は、いつ見ても飽きないですね。
鹿児島の桜島が噴火してました↓
沖縄から約1時間で、鹿児島空港に着陸。
そそくさとレンタカーに乗りこみ、なんとなく宮崎県を目指します。
目的なんてなにもありません。
ただただ、娘と二人旅行を思いきり楽しむだけの、完全ノープランの旅。
鹿児島から宮崎方面までは、両脇が林だらけのなんとも退屈な一本道。
車でトコトコ走っていると、粋なおそば屋さんを発見↓
かやぶき屋根に風車。
南国リゾートにはない、日本情緒あふれる風景。めちゃくちゃに新鮮です↓
沖縄移住して3年ちかくたつと、日本本土の景色が懐かしいです。
ひとまずおそば屋さんに入ってみますね↓
沖縄で「そば」と言えば、「沖縄そば」です。
沖縄には日本そば屋が少ない(ほぼ無い)んですね。
ただただ普通の天ザルそばだというのに、どういうわけか感動してしまい泣きそうになりました 笑。↓
たまには南の島を脱出して、内地にでかけるのもいいものですね。
遠くから姪っ子たちが駆けつけてくれたので、まとめて温泉に連れていったり、九州とんこつラーメンに癒されたり↓
子供たちをまとめて動物園に連れていったり、お寿司屋さんで値段を見ずに頼みまくったら、とんでもない金額を請求されたり↓
沖縄のトロと比べて、あぶらの質が違いますね。
ウニは塩で↓
子供は、こういう炙りマヨネーズ系が好きですね↓
内地のお寿司はやっぱりおいしいですね。
食事に関しては内地がやはり最高です。
ミスチルを爆音で流しながら高速を飛ばして、川魚のお刺身で一杯やったり↓
鯉のお刺身は絶品でした。
湧き水と良質なエサで育てられた、臭みがまるでゼロの鯉料理。
どうやら6才の娘は苦手のようでしたね↓
マスの塩焼き。
絶妙な塩加減がまたいい↓
鯉こく(鯉のお味噌汁)。
卵がおいしい↓
父娘での二人旅では、ちゃんと夜に寝てくれるかが心配です。
でも、いつものようにゆったりと絵本を読み聞かせたり、背中をマッサージしていたら、スーッと眠りについてくれました。
日々いかに子供を疲れさせ、いかに気持ちよく寝ついてもらうかに尽力しているので、子供がすんなり寝てくれると、まるで優勝した気分になります。
そういえば、年上の友人が独立して飲食店を開業しました。
というわけで、個人投資家の友人と娘と一緒に突入してみました。
時刻はまだ13時。
オープンまえの仕込みの時間帯からやり始めます。
まだ開店まえだというのに、お店の生ダルをぜんぶ開ける勢い。
地鶏のタタキ↓
どういうわけか、投資家の友人がアコースティックギターを持参↓
ちなみに、10代のころにストリートミュージシャンで、1日3万円くらい稼いでいた時期がありました。
とはいえ、父親から「そんな乞食みたいな商売するな!」とドスの効いた関西弁でののしられ、音楽家の夢はあきらめました 笑。
ところで、ビールのCMではなぜ昼間のシーンが多いのか?
それはただ単に、昼に飲むビールが1番おいしいからです。
沖縄移住してから、昼酒に妙な罪悪感を感じなくなりました。
友人は、いま流行りの野菜巻き串や串焼きの業態を選択したようです。
ようは、火遊びを仕事にして独立したわけですね。
ちなみに飲食店経営をやるなら、常習性&中毒性がある商品を扱うのが、もっとも成功しやすいのかもしれません。
たとえば焼肉、寿司、ラーメン、焼き鳥、などなど。
こんな時代ですから、コンセプトが中途半端な飲食店は、数か月でつぶれる可能性が高そうです。
炭火がまたいい↓
僕も火遊び(アメリカンBBQ)が趣味なので、炭火を見ているだけで高まります。
オーナーの子供たちと娘が意気投合し、そそくさと2階にあがり、おもちゃで一生懸命あそんでいます。
これも完全に想定内。
安心して飲めますね。
ひとまず日本酒(獺祭)を↓
妻と日本酒の1升~2升くらいペロリと開けてしまいますが、父娘二人旅行中なのでちょっぴりセーブします。
お酒好きの親しい友人たちが集まると、終始ニヤニヤ笑いっぱなし↓
獺祭がフルーティでふんわり甘いので、ウナギの肝がよく合います↓
つくねのタレも↓
さんまの腹もよくあう↓
牡蠣(カキ)もジューシー↓
豚足↓
なす味噌田楽↓
ちょっとよくわからないけど、おいしいおにぎり↓
個人投資家の友人と仲間たち。↓
お酒がはいった男たちは、小学6年生レベルの会話しかできなくなります。
とはいえ、固定概念にしばられず思考が自由な友人たちとは、人生観やビジネス談義など、とにかく話が合います。
個人的には、貯金ばかりの我慢の人生や、家買って死ぬだけの人生よりも、思い出がたくさん残るような自由な人生が好きです。
その思い出づくりのなかでも、旅行は五感や決断力や直観力が磨かれ、自然と心が育つ一種の「情操教育」だと考えています。
死んでるのか生きてるのかわからない顔でくたびれた姿を子供に見せるよりも、
子供には親の自由な背中を見せつづけることで、「なにか」を学んでもらえればいいなと思います。
次は、父と娘で海外二人旅にもチャレンジしてみようと思いましたね。
沖縄へ帰る日、父娘二人旅行の思い出にひたりたい僕を尻目に、とっとと飛行機へ乗りこむ娘。
勇ましい↓
実は、父(僕)と6才の娘の2人だけの旅行は初めてで、数日まえからお互いに緊張していたと思います。
とくに子供にとって「ママ」という精神的支柱がない旅行は、とてつもなく不安になるものです。
でも、実際に父娘二人旅行を強行してみたら、とにかくこの二人旅を楽しんで成功させようといった一体感が、お互いに生まれていました。
子供って、親がおもっている以上に大人ですね。
「いつまでも子供なのは実は親のほうなのかもしれない」と、我が子に気づかされました。